会社名義のクレジットカードの、短期借入金(amex)a/c の「決算日残高」を確定させる手順は?
問題の所在
★以下では、11月決算の会社を前提にする:
クレジットカード取引のあるべき残高は、以下の記事の考え方で検証できる。
要約すると、クレジット会社ごとに締め日があり、当月の締め日までの分が翌月中に振り替えられる。
具体的には、弥生会計の日付では、例えば、アメックスカードの場合、
・10/20から12/1までの間の取引が、12/21に振り替えられる。
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他方、スマート取引取込を適用させている場合、「未確定の取引」画面には、11月決算の場合、
・11/30までの取引まで計上される。
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以上から、まず、「取りうる方法として、以下の2つのうち、どちらのベースを選択するのか」が問題となる:
1)「アメックスカードのcsvファイルの情報」ベース
この方法だと、翌期の12/1の取引が当期に計上されるという矛盾が生じる。
2)「スマート取引取込」ベース
この方法だと残高の検証ができない。すなわち、以下の記事中の、
ファイル① AMEX_202309-202310.csv
・ご利用日が2023年8/31から(9/21に口座引落 155,225円があり)同10/2まで
ファイル② AMEX_202310-202311.csv
・ご利用日が2023/9/30から(10/23に口座引落 131,796円があり)同11/1まで
★なお、弥生会計でスマート取引取込を利用すると「ご利用日」が仕訳日になる(「データ処理日」は不使用)。
★そのご利用日ベースで、月末月初の数日がファイル①②の交互に記載されるので困惑される。またこの日付の規則性も月によって異なるよう。上のファイル①②の場合だと、
・・・9/28はファイル①、(9/29は取引なし)、9/30はファイル②、10/1と10/2はファイル①、10/3・・・はファイル②。
・csvファイルでは当然に別々の月の分で計上されているが、
・会計ソフト上では日付順に混ぜて仕訳を生成するため、各月ごとに当月請求分の金額を分離できない。⇒検証できない。
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1)の弊害は致命的のため採用せず、2)「スマート取引取込」ベースを採用。
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その上で、どのように有るべき残高を算出するかの、備忘メモ。
結論
決算月の1ヶ月前で(→この事例であれば、理想は、10月月次で)、上の記事の考え方を適用して、以下の検証を行う:
・この事例の場合、ファイル②AMEX_202310-202311.csv【ご利用日が2023/9/20から(10/23に口座引落 131,796円があり)同11/1まで】の、10/23の口座引落 131,796円を抽出し、
・弥生会計上の短期借入金(AMEX)a/cのあるべき「9月末」残高を X円 とすると、
あ)ファイル①を参照し、10月中 の金額を足し込んで控除し (この場合 10/1と10/2の金額計 12,200円)、
い)ファイル②を参照し、9月中 の金額を足し込んで加算し (この場合 9/20と9/30の金額計 37、590円)、
→ X ▲ あ)+ い)= 上の 131,796円 ∴ X = 131,796 + 12,200 ▲ 37,590 = 106,406円
・仮に、弥生会計の9月末残高が106,460円と差額が生じていたら、当該差額を振替伝票で残高修正する。
理由
特記事項なし
補足
なお、上の「有るべき残高」は、
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