簡易課税での、税込処理と税抜処理とでPLの当期純利益への影響は?

1.問題の所在

ステレオタイプの説明で、「消費税の記帳方法の2つの、税込処理と税抜処理のいずれを選択しても、損益(=PLの当期純利益)への影響はない(=どちらを選択しても、当期純利益は同額)と説明されるが、不一致の場合は?

2.結論

不一致の場合は、税込処理と税抜処理とで、原則としてない。

例外的に、BS科目で課税取引がある場合には(→典型的な取引は、車輛の購入)、税込処理と税抜処理とで、PLの当期純利益に差額が生じる。

なお、この結論は、原則法でも同様である。つまり、シンプルに「(原則法だろうが簡便法だろうが)税抜と税込でPL末尾の当期純利益の金額は変わらない。

3.理由

参考リンク先:

https://www.cuttingtheknot.com/contents/accounting/ctax2/ctaxtop.html

なお、上のリンク先のページの末尾の、

>簡易課税による場合は2,620となっている

は、2,650 が正しい(すぐ上のPLも同様)

4.補足

差が生じる場合には、車輛の購入取引があるのを集計漏れている等がある。