当事務所用)【2024/6/24時点】創業時の、役員借入金(債務)a/cと役員借入金(返済専用)a/cの使い分けとその後のリカバリーの方法は?

問題の所在

当事務所では、役員借入金(債務)a/cと役員借入金(返済専用)a/cと使い分ける。

本来は、

・役員借入金(債務)a/c
→ 経費立替ではなく
→ ○万円といった、社長様自身が「会社に貸し付けている、後日、回収する」という意図がある支払い用

・役員借入金(返済専用)a/c、普通預金(個人名義)a/c
→ クレジットカード分の精算か立替経費の精算かを区別できないので、普通預金からの引出しは(上の債務を除き)統一的にこのa/c。

・役員借入金(個人例えばamex)a/c、役員借入金(立替経費)
→ 貸方計上額はこれらの科目で計上することにより、「毎月の立替計上分が単純累積された金額」だと後で検証可能性を確保できる。

という意味付けをしていて、理論上は、この4つのa/cでクルクル回るはずなのであるが、

実際には、創業時=個人事業主から会社への切り替え時には、

・資本金を振り込まない ★昔勉強した「見せ金」で済ませる (^^)

・個人事業主時代の分の支払いが創立日以降に会社で支払う分

等が悪さをして、上の4つのa/cの計上額又は残高が入り繰ることが生じる。

設立当初で入り繰ると、それ以降もずっと入り繰るので、当初の「クルクル回る」が行かないので、1期目の決算で外科手術をする必要がある。その方針の備忘メモ。

 

結論と理由

以下の通り:

★今後、追記していく可能性があるので、逐一記載する。

★帳簿を訴求すればトレースできることを優先する。

 

・役員借入金(債務)a/c
=本来の意味の他に、創立時の債権債務(売掛金の入金、経費の支払い)を含める。
+セットで、普通預金からの支払いは、最初は(役員借入金(返済専用)a/cではなく)役員借入金(債務)a/cから優先的に支払う。

=これにより、社長が企図した短期的な貸し借りがなければ、役員借入金(債務)a/cは早晩ゼロになり、
かつ、カード払いと立替経費の精算が役員借入金(返済専用)a/cに収斂することになる(ハズ)。

 

・資本金の見せ金
→ 返す当てはないが(^^)、スポット取引のため、役員借入金(債務)a/c に計上。

・個人事業主時代の分の支払いが創立日以降に会社で支払う分
→ 支払い役員借入金(債務)a/c に計上。

 

補足

既に2期目以降に入っており、役員借入金(返済専用)a/cと役員借入金(債務)a/cが入り繰っている会社では、

(借)役員借入金(債務)a/c XX(=直近残高) (貸)役員借入金(返済専用) XX

という決算仕訳を計上して、役員借入金(債務)a/cをゼロにする。

★ 「役員借入金a/cは借方計上のみ」ルールが崩れるが、仕方ない。