弥生会計AEで消費税の集計の際に、申告基礎データで[データ取込]をクリックすると「「売上(免税期間)」に免税期間の課税売上を集計しました。」の意味は?

問題の所在

3月決算の旧免税事業者が、期央の10/1以降にインボイス対応したケースで、今回の決算で該当する2社のうち1社について期末に消費税等申告書を作成したところ、

変な(?)ダイアログボックスのメッセージが表示された。

具体的には、以下の画像の赤枠線の中のように、6,498,782円と出た。

 

そしていつものように消費税申告書を作成する操作を続けると、以下の画面が出てきて、、、、

よくわからずOKを押すと以下の画面になるが、、、、赤枠線の中のむらさき色の下線部分の「実際の課税売上と異なる場合は、」って何???

 

結論

修正すべきは上の「事業区分不明」の金額の方だった!

 

理由

上の同じ画面で、実は緑色枠線の転記がマズイ!

この会社の第3種事業の行へ各金額を異動。

第一表に戻ると、以下の画像の青枠線の中の各金額が、簡易課税の単純計算どおりになっていてOK!

 

補足

ちなみにググってみると、上の論点ではなく以下の弥生の記事がヒットした:

申告基礎データで[データ取込]をクリックすると「「売上(免税期間)」に免税期間の課税売上を集計しました。」が表示される| 弥生会計 サポート情報 (yayoi-kk.co.jp)

(以下、一部抜粋)

簡易課税

消費税申告書の(15)に、免税期間の課税売上を含めるため、以下のメッセージが表示されます。

[OK]をクリックすると、「売上(免税期間)」に免税期間の課税売上が集計されます。

免税期間の課税売上の確認方法

免税期間の課税売上は、特定の勘定科目を使った仕訳の金額が集計されます。
※特定の勘定科目:[科目設定]で税区分が以下のいずれかに設定されている勘定科目

  • 本則課税:「課税売上」「課税売返」「輸出売上」「輸出売返」「非資輸出」「非資輸返」「非課売上」「非課売返」「有価譲渡」
  • 簡易課税:「課税売上」「課税売返」「輸出売上」「輸出売返」

 

ここでは2023年(令和5年)10月1日より簡易課税事業者になった場合を例に、集計された金額の内訳を確認する手順について説明します。

[課税期間開始日]で[登録日]が2023年(令和5年)10月1日に設定されていることを確認します。

  • クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[科目設定]をクリックします。
  • 勘定科目に設定されている税区分を確認します。[貸借科目]タブと[損益科目]タブをそれぞれ確認し、「課税売上」「課税売返」「輸出売上」「輸出売返」が設定されている勘定科目をメモします。
    ※本則課税の場合は、上記と併せて「非資輸出」「非資輸返」「非課売上」「非課売返」「有価譲渡」が設定されている勘定科目もメモします。
    勘定科目をメモしたら、[科目設定]を閉じます。
  • クイックナビゲータの[取引]カテゴリ、または[帳簿・伝票]メニューから[仕訳日記帳]をクリックします。[仕訳日記帳]画面が表示されます。
  • [期間]で「4」から「9」までをマウスのドラッグで選択して[検索]をクリックします。
    [仕訳の検索]画面が表示されます。
  • [基本]タブの[勘定科目]にチェックを付け、手順2でメモした勘定科目すべてにチェックを付けて[OK]をクリックします。
  • 選択した勘定科目を使った仕訳データが表示されます。
    申告基礎データに集計される際には、税区分によって以下の計算を内部で行っています。
    「課税売上」-「課税売返」+「輸出売上」-「輸出売返」
    この仕訳データの場合は、以下の計算です。
    ・110,000+7,700-2,200=115,500
    ※本則課税の場合は、以下の計算を内部で行っています。
    「課税売上」-「課税売返」+「輸出売上」-「輸出売返」+「非資輸出」-「非資輸返」+「非課売上」-「非課売返」

免税期間の仕訳には税区分が表示されないため、集計結果の金額と実際の課税売上額に差異がある場合があります。差異がある場合は、売上(免税期間)の[課税売上]の金額を手修正してください。

差異が発生するのは、以下の例のような場合です。

  • 課税売上の集計に含まれない金額の例
    業務用の車を売却したときの課税売上額
    業務用の車を売却したときは、一般的に「車両運搬具」の勘定科目で仕訳します。
    「車両運搬具」は、[科目設定]では「課税対応仕入」の設定であるため、課税売上の集計には含まれません。
  • 課税売上の集計に含まれてしまう金額の例
    「売上高」で仕訳した「非課税取引の対象となる売上金額」(※)
    ※非課税取引の対象となる売上金額については、こちらを参照してください。
    「売上高」は[科目設定]では「課税売上」の設定であるため、非課税取引の対象となる売上金額も、課税売上の集計に含まれてしまいます。

=======================

今回、上の解説と同様の集計を実施したところ、以下の画像のようになり、赤枠線の中が、6,998,782円となり、上の画像の青枠線の中の金額と一致したので、まあ、いいか (^^)