当事務所用)お客様からお預かりする現金立替経費分のレシートに、クレジットカード使用分が混入する対策は?

問題の所在

当事務所では、記帳代行業務で、エクセル台帳を作成していただき、いわゆる仕訳インポートを愛用しているが、レシートについては、記帳代行支援サービスを活用する顧問先も増えている

(★スマート取引取込は本日時点で、以下の記事で触れた通り識字率がイマイチなので、極力、使わない)

当事務所用)【2023/9/1時点】弥生会計AEで、スマート取引取込よりも仕訳インポートを優先する理由は?

ただ、特に法人成り(=スモールビジネス)のお客様の場合、現金支払い分として提供頂いたレシートの中に、どうしても、クレジットカードで支払った分が混入している。

「現金支払い分とクレジットカード分を峻別してください」と言いたいところであるが、、、、毎日の中で、レシートを忘れないことだけでも煩雑なところで、それを峻別してというのも、無理な注文な気もする。

仮に、弥生会計AEの機能に、「仕訳日記帳の上で、金額順に仕訳をソートする」機能があれば、

・期中はスルーし、

・決算整理の際にソートして、ザーッと目視で、①同じ金額、②同じ日、があれば、それはクレジットカードのレシートの誤仕訳と見做してその場で削除する、

として、手間をかけず重複分を削除可能であるが、そんな機能はない。

さりとて、「期末に仕訳日記帳をエクスポートして、エクセル上で金額でソートする」のは手間がかかるので避けたい。

どうする?

 

結論

1)まず社長様へ事前に以下の説明をする:

  1. レシートにクレジットカード分が混ざると、二重仕訳になり、税務調査等で指摘されると、通常、悪質ということで、追徴税を課されるリスクがある。
  2. 「税理士側で見つけてほしい」と思われるかもしれませんが、クレジットカードの仕訳はCSV明細等から作成しているため、レシートとの重複分を見つけるのは難しい。
    ★ここで弥生会計AEには、仕訳を金額順でソートする機能がない、云々は、言っても仕方ないので言わない。
  3. 「なので、両者は、極力、分けてください」とだけ言う。
    ★これ以上、グダグダ言っても、論点が曖昧になる。

2)クレジットカードのレシートの混入の蓋然性のあるお客様に絞って、決算整理で、仕訳日記帳をエクセルエクスポートで金額の昇順(降順でもいい)でソートし、重複分を削除する。 → 以上の説明をするから、混入したらお客様の自己責任になるので、期末に仕訳をエクスポート等の手間はかけない。

 

理由

弥生会計AEに金額ソート機能がない以上、かつ、手間をかけない方針である以上、、、実質的には、お客様の側で両者を区別してもらうほかはない。

経理担当がいる会社では、当然、両者は区別されている。一人会社の方には同情はするが、両者のレシートが混同されるリスクを、当事務所側で負うのは、やはり筋違い。

 

補足

特記事項なし