当事務所用)確定申告書作成コーナーで確定申告→電子申告をして、さらに添付書類のイメージデータによる提出をする際の段取りは?
問題の所在
別の記事で、イメージデータによる提出の概要をまとめたが、
そもそも、所得税でイメージデータによる提出の場合は、「住宅ローン控除の初年度の契約書 等」がメイン。
↓
当事務所では、個人の確定申告は、「確定申告等作成コーナー」を使用する方針である。ここは計算が正確である(しかも無料!)で助かるのだが、
欠点が、添付ファイルが、XML形式のものしか処理できない点である。
つまり、税務上、イメージ添付ファイルが認められているものも、作成コーナーでは添付ができない。そのため、郵送になってしまう(→だから、作成コーナーで作成したpdfの送信票の中に、郵送分の指示が入っている。。。)。
しかも、郵送=原紙がもとめられるため、作業のハードルが上がる。例えば、住宅ローン控除の初年度申請に関しては、①契約書等、②住宅ローン残高証明書、の2つを追加するが、
・近年、顧問先様から受け取る資料の大半がpdfなので、上の②が原紙指定なので、②だけお客様から改めて原紙を再郵送いただく、
・当事務所から税務署へ郵送する際に、原紙の紛失リスクを低減するため、わざわざレターパックライトにする
という手間が生じる。
ただ、実務上は、作成コーナー+e-tax(web版)の併用で、100%電子申告が可能である。その備忘メモ。
結論
ポイントは以下:
1)通常通り、確定申告書等作成コーナー(所得税)を利用して、
2)イメージデータによる提出はスキップし、申告書本体だけを先に送信し、
3)送信後、保存したpdfの2枚目の「別紙」に記載された要準備物をpdf化する。★その際、ファイル名は、要提出部の印字と一致させる。
4)e-tax(web版)に切り替えて、以下のリンク先のダンドリで、追加送信にする。
一度送信した申告等データに対して追加で送信する方法(追加送信方式)|e-Tax (nta.go.jp)
★最初にログインする利用者識別番号(とpw)は税理士のもの!)
(∵メールボックスから受信通知を開く際に電子証明書が必要で、それは税理士自身のもの士守っていないため)
★外付け液晶モニターを使用している場合、税理士カードの認証入力ダイアログが画面上隠れてしまうことがあるので注意!
5)「その年の、住宅取得資金に係る借入金の年末残高証明書」もイメージ添付送信が可能
⇒ つまり、「100%電子送信が可能」(=紙の郵送提出をゼロにすることが可能)
理由
上の1)→
★送信前pdfでchしても可能だが、上の1)の方が確定情報である意味で、安心。
補足
確定申告作成コーナーで処理すれば、イメージデータによる提出対象物自体が一部省略されるメリットもある。
例えば、顧問先様の社長様の場合、
- その年の源泉徴収票 → 年末調整は済で、源泉徴収票に沿って入力済 → 作成コーナー内で自動判定で要提出から省略
- 家屋の登記事項全部証明書 → 不動産番号を入力済→ → 作成コーナー内で自動判定で要提出から省略
- 入居年月日を明らかにする書類 → (おそらく上で不動産番号が入力済なら当然に入居済である蓋然性があることをchして)作成コーナー内で自動判定で要提出から省略
のため、送信済pdfの2枚目の「別紙」中に記載されているうちの残りの、
① 売買契約書等
② その年の、住宅取得資金に係る借入金の年末残高証明書
の2つだけをそのままpdf化すれば足りる。
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