当事務所用)【2024/1/13改訂】税理士業務の管理ツール ①ズバリ何にすればよい?

問題の所在

税理士業は、開業当初はヒマなので管理も不要であるが、ふと気が付くと、なにかしらの羅針盤が不可欠になる。

「管理」の範囲もポイントも多様であるが、現時点では以下:

① 一定のイベント(例 年末調整で、特例納付、給与支払報告書総括表、法定調書合計表)の消込管理

② すべての顧問先の月次管理① 毎月一定日の業務(例 給与計算、請求書発行など)

③ すべての顧問先の月次管理② 年に一度の業務(例 決算期の2か月後に確定申告、中間納付など)

④ 課題管理(例 調べないといけない課題)

他にも、

・大規模事務所で、分業をしている場合の、進捗管理

・月次、決算、申告、他の業務マニュアル

・決算報告資料作成のツールの選択

などキリがないが、、、、

そして、上の管理をする際、

1)有償のパッケージツールを使うか?使うならよいものは?(例 複数人の業務分担と進捗管理なら某ツール)

2)エクセルで十分?

の選択が問題となる。

 

結論

「1)有償のパッケージツールを使うか?」 → 1つですべてを網羅できるツールはない

「2)エクセルで十分」 → 1ブックファイルにして複数のシート、常にそのエクセルファイルを見る 1ファイル1シートにし、5つに精選し、それを毎日節目に見る。

 

理由

以下の研修を後になって視聴したが、上の課題にフィットした講義で、私自身のモヤモヤした考えを整理してくれた。

(講師が私と同じ、公認会計士税理士(元の監査法人も同じ)なため、発想が似ているのかもしれない)

 

税理士向けマルチメディア研修 平成28年10月12日 「小規模な会計事務所における業務効率化(ITの活用)について」品川支部情報システム部 高橋保行

(以下、一部抜粋)

総論的な話はわかったが、、、
実際は何が問題なのか?
「なぜミスは起きるのか?」「なぜ時間がかかるのか?」

(私の考えた原因)
(1)作業中に「考えて」いるから
(2)作業中に「探し物」をしているから

(その対策)
(1)考えなくても作業ができるようにする仕組み
(2)探し物をしなくて済むようにする環境

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補足

なお、上の研修は、前半は考え方の整理、後半は講師の方が取り込まれている事例を9つ紹介しており、うち管理ツールの話は、当該事例の 5 と 6 である。

なお、具体的なエクセルファイルの例を研修の配付資料で一部紹介されていて、私も最初はそれを単純にまねて作成しかけたが、自分の感覚でゼロから整備した方が、自分のレベルに合う管理ツールになる点(=使い勝手がよい)でベターな気がする。

また、そのブックファイルは、あまり重くないものがベター。