当事務所用)法人で、社宅の自己負担分を給与天引きする際の科目は?(併せて消費税の課否判定は?)
問題の所在
法人で、社宅の更新料を該当する従業員の給与支払時に天引きする際の仕訳の科目は、
・地代家賃h a/c マイナス処理(ネット処理)
・雑収入a/c(グロス処理)
・受取家賃a/c (グロス処理)
のいずれか?
・雑収入a/cにすると、、、雑収入a/cの金額が大きくなり目立つ。また科目設定上、雑収入a/cは課税にしているが、この地代家賃a/cマイナスの仕訳には、手作業で非課税に変更する手間が生じる。
・ググると「受取家賃a/cをつかう」などの解説があるが、、、不動産業でもないので違和感がある
・地代家賃a/cにすると
- 勘定科目内訳明細書で、地代家賃は細かく記載する分、勘定残高と金額の差額が大きく出るので、ネット処理された支払先の金額が過少に見えて、違和感が生じる
- (補助科目ではなく)支払先ごとに地代家賃a/cを細分化していると・・・法定調書合計表で、個人の家主分の支払調書を作成する際、科目残高と一致しなくなる
(なお、個人の不動産所得の明細のように、更新料と家賃を明瞭に区分することは要しないが、年で計上する地代家賃の金額が、シンプルに月額家賃×12と一致しなくなるので、ちょっと迷う。)
結論
受取家賃a/c(当然、非課税)を使用する。
なお、社宅なので、消費税法上、非課税仕入扱い。
理由
地代家賃h a/c(ネット処理)だと、
・決算書上の、地代家賃a/c
・勘定科目内訳明細書上の、地代家賃a/c
の金額が大幅に不一致になってします。それを、添付書類を起こして説明する手間との比較考量で。
補足
特記事項なし
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