法人税等の確定申告書(一部消費税を含む)の解説書、参考書で△△な書籍は?
問題の所在
法人税の申告書の参考書はあまたあるが、どれが△△か?
結論
これ。
理由
本書と同じコンセプト
(=別表4と5(1)の連動性にこだわる解説をしている、別表4と5(1)の様式が本物を簡略化したもので説明している)
の類書も含めて、税理士の実務には使えない。
- 「中間納付があり、期末に繰越欠損金を生じるケース」では、地方法人税の均等割りを(7万円ではなくその半額の)35,000円、計上しなければならないのが、その点が抜けている、
- 預金利子等には源泉所得税があるが、その点が抜けている
(→厳密にやるなら、会計上、決算整理仕訳で、未収仮払税金を計上する。そうしないなら(これが通常)、会計上、決算整理仕訳では未収仮払税金は計上せず、別表4の加減算のみで留める、という点を指摘していない)
補足
上の書籍及び類書の出版社は、おしなべて、税法の専門書ではない、ビジネスノウハウ本を扱う出版社である。
したがって、一般の方が店頭で立ち読みした範囲で「わかりやすそう」というイメージを与えるような前書きや冒頭の解説がある。「わかった気にさせてくれる」本である。
(過去に買ってしまった拙者の反省・・・・・)
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