当事務所用)L様用)法人税の外国税額控除の、更生の請求の跳ねっ返りで修正申告書を提出する一式の作業は?

問題の所在

更正の請求を、以下の事例で実施する:

前提1)以前より、外国株式から受領する受取配当金から、国外源泉所得税が控除されてきた。

前提2)この分を、租税公課a/cで損金処理してきたが、外国税額控除に変更した。

前提3)そのため、過年度分を更正の請求をすることにした。

前提4)更正の請求の対象は、R3/3、R4/3、R6/3 ★進行期は、R8/3

上の前提2)のために、課税所得が増える!

→ 還付金額は、(地方法人税除く)法人税分の枠内で足りるのだが、他の税目、すなわち、

・地方法人税

・県税

・市税

は追徴になるので、修正申告になる (受取配当金の税額控除であるため、消費税はNA)

今後の利活用の都合、作業マニュアル的に備忘メモ。

 

結論と理由

以下の通り:

 

基本は、以下の国税庁のhpになるが、、、参考にならない (*^^*)

令和3年版 法人税申告書・地方法人税申告書の記載の手引

https://www.nta.go.jp/publication/pamph/hojin/tebiki2021/01.htm

(引用者注1)上の記事中の、表の、「2 各表の記載の仕方 別表一 各事業年度の所得に係る申告書 ― 内国法人の分」のリンク先が以下:

https://www.nta.go.jp/publication/pamph/hojin/tebiki2021/pdf/02-01.pdf

(引用者注2)上のリンク先の以下の画面より下のページ参照:

(引用者注3)上の令和3年より後の、「令和4年版 法人税申告書・地方法人税申告書の記載の手引」以降の記事では、上のリンク先は不記載になっている。

 

作業インフラ

修正申告書の作成 → JDL IBEXクラウド組曲Major 法人税申告書システムと電子申告ソフトで、作成・提出が可能。

法人税申告ソフトで、修正申告書を作成する最初の入口は?

法人税申告ソフトで、修正申告書を作成する際、複数年度にまたがる場合の留意点は?

 

添付書類の構成をどうするか?

NA

(∵今回は、先に更正の請求をし、担当官ともtelでやり取り済で、そこから修正申告になっており、telの際に、修正申告書のみでOKの旨、合意済のため。)

別表の添付の要否の方針

・(修正申告では、別表を作成することはのように)明文では要請されている。

別表の作成対象

・(修正申告ファイルは、確定申告ファイルを丸コピーして作成されるため)全部が一式

・当初申告になかった、別表六(二)以降(=外国税額控除)については、
この修正申告単独であれば追加するのであろうが、
今回は上述の通り、先に更正の請求があり、そこで最低、必要な分(=別表六(二)、別表六(四))は添付している。
そこで、法人税申告書システムで、別表一(一)に繋がるために作成がマストだった別表六(二の二)のみ追加した。

 

別表の作成方法

・今回の修正申告の特徴は、

1)外国法人税の損金処理の取り消しで、課税所得が増加

2)外国法人税を税額控除し、全額、国税分から控除される

3)対象年度が、R3/3、R4/3、(R5/3はなく)R6/3と、複数年かつスキップ!

法人税申告書システムの入力の順番に記載する:

<R3/3>

別表五(二)

(・修正申告1期目は修正なし)

別表五(一)

 

 

別表一

・作成。

それ以外は、今回は、更正の請求で済んでいるため、不作成。

 

(別表のうち、エクセルの下書きを要するもの)

直接、作成するため、NA

 

添付書類のうち、証跡

更正の請求で提出済のため、NA

 

修正申告用の鏡(更正の請求でいう「更正の請求書」)

該当がないため、NA

 

イメージ添付ファイル

今回は更正の請求で済んでいるので、NA

 

税務権限代理証書

・更正の請求の対象年度ごとに作成することになる(今回だと、3つ)

 

補足

ググると、意外にヒットしない。

以下の記事が参考になる:

1)

法人税の修正申告書の作成方法を事例つきで解説! 2025-03-05 法人税

2)

過年度について修正申告や更正の請求がある場合の別表五(二)の書き方