12月決算の会社で年末調整で還付になる場合、12月末での決算整理仕訳は?

問題の所在

年末調整の結果、還付になることはよくあり、次回の納付で自動調整されるのであるが、

12月決算の会社様で還付になったため、預り金(源泉所得税)a/cのマイナス残のままではいかないので整理するが、

預り金(源泉所得税)a/cは、給与分と税理士報酬分の2本建てのため、

1)預り金(源泉所得税)a/c 全体をゼロにするまで、立替金a/cに振る。

2)預り金(源泉所得税)のうち、給与見合い分はゼロにするまで、立替金a/cに振る。

のいずれかかを確認した際の備忘メモ。

 

結論

2)の方。

理由

特記事項なし。

 

補足

上の1),2)の手前までを解説した記事は以下:

年末調整の仕訳はどう行う?勘定科目や仕訳方法をパターン別に解説

https://www.yayoi-kk.co.jp/kyuyo/oyakudachi/nencho-shiwake/

(以下、一部抜粋)

預り金がマイナスになった場合の仕訳方法

前述した納期の特例を受けていると、預かっている源泉所得税の残高より還付する金額の方が多く、預り金の残高がマイナスになることがあります。このような場合は、納付額0円の「源泉徴収高計算書」を税務署に提出し、納付は行いません。

帳簿上の預り金のマイナスは、次回の納付時に繰り越して相殺します。残高をマイナスにしたくない場合は、次回の相殺まで、マイナス分を「立替金」などの勘定科目に振り替えておくといいでしょう。税務署に代わって従業員に所得税を還付している状態のため税務署に対する「立替金」という科目を使います。

例1:12月分給与から源泉所得税を預かったが、年末調整による超過税額があり預り金がマイナス

12月分給与から合計5,000円の源泉所得税を預かったが、年末調整による超過税額(返す金額)が7,000円あったため、預り金のマイナス2,000円を、立替金の勘定科目に振り替える

借方科目借方金額貸方科目貸方金額摘要
立替金2,000預り金2,000年末調整での精算分

例2:例1の翌月に、預かった源泉所得税5,000円から2,000円を相殺して3,000円を納める

預り金の5,000円から立替金2,000円を相殺し、現金3,000円を源泉所得税分とする

借方科目借方金額貸方科目貸方金額摘要
預り金5,000現金3,000源泉所得税
立替金2,000

例1では、還付額7,000円から預かった源泉所得税5,000円を相殺した2,000円分が帳簿上マイナスになりますが、これは次回の納付時に繰り越して相殺します。なお、残高をマイナスにしたくない場合は、例1のように次回の相殺までマイナス分を「立替金」などに振り替えておきます。

例2では、預かった源泉所得税5,000円を預り金として通常どおり記載し、例1の立替金に振り替えたマイナス2,000円を相殺のうえ、3,000円分を源泉所得税にあてるという仕訳を行います。

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