サイン工事とは?またその計上科目は?

問題の所在

顧問先様から、引越しに際し、サイン工事の支出の科目を質問されたが、そもそも「サイン工事」が曖昧だったので、確認した際の備忘メモ。

 

結論

・入居しているビルの看板。設置場所はビル内やビル外もありうる。

・総支出が30万円以上であれば、(ビルの内外にかかわらず)建物に付属して機能しているもののため建物附属設備a/c。

・総支出が30万円未満であれば、消耗品費a/c。

 

理由

以下の記事が参考になります:

① 看板とサインの違いとは?製作する際のポイントについても解説します

https://www.ma-sign.net/post/blog03#:~:text=%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%80%81%E5%B1%8B%E5%A4%96%E3%81%AB%E8%A8%AD%E7%BD%AE%E3%81%95%E3%82%8C,%E5%BD%A2%E7%8A%B6%E3%82%82%E5%90%AB%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

(以下、一部抜粋)

「サイン」と「看板」は共に広告手段として使用されるメディアです。「広告目的」という点においては、双方とも情報を公に掲示しているため、混同してしまう方もいるかもしれません。

しかし、これら2つの用語には形状の違いがあります。「看板」は盤面が存在し、独立しているという特徴があります。これには箱型看板や立て看板などが含まれます。

また、文字を設置する背面が存在し、文字と背面が一体となっている形状を想起させます。したがって、屋外に設置されるような箱型看板や置き式看板が「看板」として一般的に呼ばれます。

一方で、「サイン」には盤面があるだけでなく、「切り文字」など文字と背面が独立している形状も含まれます。文字と背面が別々に存在するタイプが「サイン」として認識されることが一般的です。

同じ店名を表すものでも、「看板」と「サイン」では形状に関する連想が異なることがあります。看板は商品や企業名の宣伝に使用される一方、サインはトイレの案内や矢印などの標識としても使用されることがあります。

広義では同じく広告を指す言葉ですが、微細なニュアンスの違いが存在するのです。

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② Q63 【看板・物置の会計処理】勘定科目は器具備品?建物付属設備?建物? 税務処理や耐用年数は?償却資産税との関係も解説

Q63 【看板・物置の会計処理】勘定科目は器具備品?建物付属設備?建物? 税務処理や耐用年数は?償却資産税との関係も解説

(以下、一部抜粋)

(2) 建物付属設備となる場合(突き出し看板など)

① 具体例

建物に「付着・造作」しているような突き出し看板です。ビルの入り口壁面に造作して埋め込まれているような看板が代表例です。こういった突き出し看板の勘定科目は「建物付属設備」となります。

② 耐用年数

耐用年数は、金属製かその他で異なります。

金属製18年
上記以外10年

(引用者中略)

3. 少額のものは一括費用OK

看板や物置は「固定資産」ですので、通常の固定資産同様、少額固定資産の規定や、一括償却資産の規定の適用ができます。
中小企業者等(資本金の額が1億円以下などの法人)については、取得価額が30万円未満の少額減価償却資産は、支出時に一括損金可能です(1事業年度あたり300万円が限度)。詳しくは、Q31をご参照ください。

取得価額勘定科目
10万円未満一括費用OK(消耗品費等)
10万円以上30万円未満一括費用処理Ok(少額減価償却資産の特例)

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補足

上の、

>・総支出が30万円未満であれば、消耗品費a/c

に付言しますと、

単なる役務提供であれば外注費a/c等であるが、モノがあるので消耗品費a/cの一択になります。