S様用)個人事業主+法人成り会社のセットの決算で、法人が支払う家賃1年分を12/31に1年分を仕訳計上する理屈は?

問題の所在

以下の事例:

・実質、年一のお客様。社長も70歳超。

・個人事業主+法人成り会社のセット。個人事業主は当然、12月決算で、法人は1月決算。

・引継ぎ案件で、資金移動と名義書換の手を抜いているため、仕訳は付け替え(事業主貸a/c、事業主借a/c、長期借入金(=社長借入金)のオンパレードだが、金融機関借入金がないので当該処理を継続。

・ややこしいが、個人事業主のアパート1棟のうち自宅フロアの半分を会社用に賃貸している。

・実務上、個人事業主+法人成り会社のセットの決算をしているので、当該家賃支払の仕訳は以下の通り:

【法人の側】12/31に貸し借り計上の仕訳を計上:

(借)地代家賃a/c 1,090,910 (貸)長期借入金a/c 1,200,000
(借)仮払消費税等a/c 109,090

【個人事業主の側】12/31に貸し借り計上の仕訳を計上:

(借)事業主貸a/c 1,200,000 (貸)不動産収入a/c 1,200,000

まず、別の記事で検討した、個人事業主側の会計期間は当然、1月から12月なので、1ヶ月入り繰っている点は、今回の場合は毎月@10万円(税込み)のため、問題なし:

S様用)個人事業主+法人成り会社のセットの決算で、1月決算の法人で個人事業主の立替経費を、無調整で個人事業主の経費に計上することの根拠は?

しかし、この場合、法人事業概況説明書のウラ面の、「18 月別の売上高等の状況」で、上の109万円が年度末の1月分で一括で計上されてしまう。

不動産収入は毎月に平準的に計上されるものなので、違和感がある(→税務署から照会されるリスクは?)

しかし、、、これを振替伝票でお越し直すのは煩雑! 意味があるのかという気もする。

 

結論

この事例では、上の通り1、期末に、109万円で一括計上してしまう。

 

理由

以下の事情に寄る:

・法人税等確定申告書の添付資料である、勘定科目内訳明細書の、地代家賃等の内訳書上でも、上の109万円分は明記している。

・個人の青色申告決算書の、◯不動産所得の収入の内訳上でも、上の120万円は明記している。

・つまりオーナーの損益付替であると明示しているので、年末に一回で付け替え処理することは算数をすれば分かるハズ。

・あえて言えば「支払いが遅れ、年末に一括で支払った(という貸し借りを調整した)」が事実通りだし、それで足りるはず。

 

補足

特記事項なし