法人成りの社長で、毎年、個人の所得税等確定申告をする人の、会社での年末調整は、「年末調整する」「年調未済」のいずれがベターか?
問題の所在
法人成りの社長で、毎年、個人の所得税等確定申告をする人は、会社での年末調整を、
・する/しない
・生命保険控除などをする/しない
の場合分けになる。
年末調整の作業省力化だけ考えれば、「年調未済」になるが、
(生命保険控除証明を、確定申告に回すとしても)甲欄なのだから年末調整未済はねえ、、、という気もするし。。。。
結論
年末調整する(年調未済にはしない)。
理由
作業上の一般的なメリット・デメリット、説明のしやすさ・しにくさ、があり、また個々人の事情にもよる。
それでも年末調整をする方がベターなのは、以下の理由よる:
・年末調整に取り込んだものは、個人の確定申告上、提出義務がない(会社で責任をもって保管している体裁のため)
・この点に関し、「電子申告をすれば、やはり大半のエビデンスは提出義務がない(個人で責任をもって保管する体裁のため)。この点で無差別では?」というコメントがあるかもしれない。
・しかし、個人の確定申告の他の論点で照会された際に派生して追加で資料提出を求められるリスクは残るので、それを低減する点で、年末調整に極力とりこんでしまう方に比較優位があると考える。
補足
もちろん、生命保険控除など、取り込み漏れは生じるのだが、それはキッチリ確定申告で参入すればよい。
■