新設法人の第1期目の決算上の、株主資本等変動計算書の資本金は、「期首残高ゼロで、同日に新株発行として増加する」でいい根拠は?

問題の所在

例えば、9/15に設立した資本金100万円の6月決算の新設法人の第1期目の決算上、資本金は、

・観点的には、設立手続中に、資本金100万円になって登記している→期首残高は 100万円

・しかし、会計帳簿上、設立時点=期首残高はゼロで、

① せいぜい設立日に、(借)普通預金100万円(貸)資本金100万円、

② 税理士が注意しなければ、上の①もしない

・最近の会社設立実務上、設立日に普通預金口座の開設が間に合わないことが多い。その場合、いつ出資の払い込みの仕訳を計上する?

表示を検討するが、その元となる仕訳もセットで整理する。日商簿記3級レベルの話かもしれないが、備忘メモ。

 

結論

1.仕訳

形式を考えると以下:

① の場合:

9/15 (借)現金 100 (貸)資本金100

12/10 (借)普通預金 100 (貸)現金 100

② の場合:

9/15 (借)現金 100 (貸)資本金100

9/15 (借)社長貸付金 100 (貸)現金 100 ★普通預金を通さない

 

2.株主資本等変動計算書の資本金の表示

株主資本変動計算書上、

・期中に「新株式の増加」

と表示する。

 

理由

ググったら、東京電力HDの第1期の計算書類がヒットし、株主資本変動計算書上、期中に「新株式の増加」と表示されていた。

https://www.tepco.co.jp/fp/companies-ir/company/pdf/20160715jFP.pdf

 

補足

なお弥生会計の株変の操作は以下:

株主資本等変動計算書で「[差額]が0になっていないため印刷ができません」と表示される 弥生会計 サポート情報

https://support.yayoi-kk.co.jp/faq_Subcontents.html?page_id=17901