コツシリーズ)公認会計士試験の管理会計(旧原価計算)の計算問題の正解率を上げるには?できるようになるコツは?
問題の所在
公認会計士試験を合格するためには、計算科目と言われる、会計学(旧簿記)又は管理会計(旧原価計算)のいずれかが、専門学校の答練や模試の問題で得意であることが事実上、必要条件である。
私は受験生時代、当初は、旧簿記および旧原価計算とも点数が低調であったが、恩人から以下で紹介する旧原価計算の計算問題の解き方を教えてもらったおかげで、最後は、旧原価計算だけは点数が伸びた。その備忘メモ。
結論
旧原価計算では以下の解き方を励行する:
- 解答開始-まず最初に、下書き用紙を半分か四つ折りにし、
- 問題用紙の条件を、小さーい字で、「全て」、下書き用紙に転記する
- 転記が完了後、、、、問題用紙を見ず、下書き用紙だけで一気に計算し、解答する。
だけ。
理由
特に受験回数2回以上で旧原価計算の成績が低調な方の共通な理由は、つまるところ、計算ミスをするからである。
では計算ミスをしないためにはどうすればよいか? → 型にはめればよい。そのための上の 1.から3.
しかし、、、この方法を聞いて、
- 下書き用紙に写し間違えたら?
- もし1.の途中で時間オーバーになったら?
- 個別原価計算、総合原価計算、直接原価計算、経済性計算等、多様な問題があるのに、下書き用紙に収まるの?
- 下書き用紙のスペースが足りなくなるのでは?
- 事前に用意していないパターンが本番で出題されたら?
等の懸念を思うのは承知している(実際、最初に聞いた時、私自身がそう思った)。
だから、
- 写し間違えないように訓練することが学習。
- やってみると、時間切れにはならない。下書き用紙への転機に費やせる時間は、経験上、40分かけても残り20分弱で計算し解答を記入できる。
- 専門学校で提供される問題のパターンと量は有限であるから、逆に「そのパターンすべてに対応する基本パターンを用意すればよい。
→ 用意が進むと、一部を統合したりしてパターンが自然と精選されてくる。 - だから、専門学校のテキストや問題集の問題をひたすら解きまくるのは無駄。「自分の用意したパターンで解けることを検証する」ことが大事
- ただ上のことは他人がみたら「問題を解いている」のと変わらないかもしれない。
- 「事前に準備していない問題が出題されたら」、、、、受験生の大半が正答できないハズ。
そしてこの方法のメリットは、
- 試験直前の計算問題の復習が超効率的にできる。
→すなわち、問題を直接解くのではなく、「この問題に対して、この下書き用紙のパターン」と想起するだけでよい。 - 本番で、特に、「小問1、2,3で条件を一部ずつ変更した場合の連作」に威力を発揮する。
- 解いていて計算ミスをしている気がするときに、どこでミスしているかが鳥瞰が容易。
- 試験日直前に、原価計算に時間を割く必要がない。
補足
まさにコロンブスの卵。
なお、このメソドロジーでは、「作業上、チマチマ、小さい字で転記すること」がマスト。これができない人には向かない。
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