月次決算で未払人件費を計上する際、控除科目を計上するか?

問題の所在

月次決算の際、月次損益が発生ベースになるよう、人件費も、当月末に翌月支給分の仕訳を、未払人件費a/cで計上します。その仕訳の作り方には、実務上、以下の2通りあります。

第1法

  • 当月末
    (借)給料 90 (貸)未払費用60、法定福利費 20、預り金 10
  • 翌月支給日
    (借)未払費用 60 (貸)普通預金 60

第2法

  • 当月末
    (借)給料 60 (貸)未払費用60
  • 翌月支給日
    (借)未払費用 60、給料 30 (貸)普通預金 60、法定福利費 20、預り金 10

減点法で優劣を比較すると、

  • 第1法だと、実際に控除する前に、控除科目が計上されるため、実際の控除→納付の時系列が逆になってしまうので、残高に疑義が生じて分析する際に、煩雑になる。(この点、第2法なら仕訳が時系列順に生成されるので、見やすい)。
  • 第2法だと、仕訳取込データを作成する際に、当月と翌月の2回見ないといけないため、煩雑である。

 

結論

現時点では、仕訳のしやすさで、第1法。

 

理由

現時点では、仕訳のしやすさを優先。

ただ、科目残高を分析する際には、(第2法では、計上と消込が、その月で回転するところ、第1法では、1か月ずれるだけ、なので、そのように見れば、分析にもそれほど苦労しない(かもしれない)

 

補足

特記事項なし