当事務所用)当事務所が推奨する、「法人で、給与天引きしている住民税を毎月納付する方法で、ネットから納付する方法」とその段取りは?
問題の所在
キャッシュレス納付、電子納税、電子納付を国税庁から推奨するよう、要請もある。
納付は通常、年1回または中間納付があれば年2回程度であり、納付する実感を持つ意味でも、納付書で納付することには相応の意義もあるが、
給与天引きしている住民税の納付は、毎月なので、これはネットから納付した方が省力化できるので、この方法をまとめた備忘メモ。
なお、取ることができる選択肢として、
・インターネットバンキング(ソフト上でクリックして直接)
・インターネットバンキング(番号を入力)
・ATM(番号を入力)
・ダイレクト納付(事前手続き必要。指定日に引き落としができる)
の4つがあるが、取引金融機関が対応している場合には、
・インターネットバンキング(ソフト上でクリックして直接)
が一番ラクなので、これを推奨する。
結論
上の、・インターネットバンキング(ソフト上でクリックして直接) の段取りは以下の記事が参考になる:
eLTAXを利用した地方税を電子納税する方法を画像付きで詳しく解説! 2025-08-04
1.地方税の電子納税の基本
はじめに地方税の電子納税について、概要とメリット、電子納税の種類などを解説します。
(1) 地方税の電子納税の概要
地方税の電子納税とは、地方税ポータルシステムであるeLTAX(エルタックス)を利用して、自宅やオフィスからインターネット経由で住民税・法人市民税・固定資産税などを電子的に納付できる仕組みのことで、「共通納税」とも呼ばれます。
2.地方税の電子納税をするための事前準備
地方税の電子納税をするためには、「PCdeskの利用」や「eLTAXの利用届出」、「ダイレクト納付の口座登録」などの事前準備を進めておく必要があります。
(1) PCdeskの利用
PCdesk(ピーシーデスク)とは、無料で使えるeLTAX対応のソフトウェアで、次の通りDL版・WEB版・SP版の3種類があります。
PCdeskの種類 | 利用方法 | 利用できるメニュー |
DL版 | 自宅やオフィスのパソコンに、PCdesk(DL版)をダウンロードし、データをインストールして利用 | 電子申告、共通納税等 |
WEB版 | 自宅やオフィスのパソコンから、Webブラウザでアクセスして利用 | 利用届出(新規)、電子申請・届出、共通納税等 |
SP版 | スマートフォンからアクセスして利用 | メッセージ照会 |
電子納税(共通納税)をする場合には、DL版とWEB版を利用することになります。
また、DL版であっても、初めて使用する場合には、いったんWEB版にログインし、利用者メニュータブから「PCdesk(DL版)をダウンロード」することになります。
(2) eLTAXの利用届出
はじめてeLTAXを利用する際には、利用者となる法人の名称・所在地や、個人の氏名・住所などの利用者に関する情報を届出します。
この利用届出は、PCdesk(WEB版)から主たる提出先となる地方公共団体1つに対して行います。e-mailや書面での利用届出の提出は認められていないことから注意が必要です。
なお、利用届出の提出により発行されるeLTAXの利用者IDと設定したパスワードを使って、この後の電子納税をすることになります。
PCdeskにおける利用届出の入力方法等は以下の記事もご参照ください。
地方税の電子申告・電子納税に必須!PCdeskの使い方と導入方法を徹底解説!
3.地方税の電子納税をするための手順
地方税の電子納税(共通納税)の手続きには、収納機関番号や納付番号などの納付情報が必要になります。そのため次の3つのSTEPを踏んで電子納税行います。
<STEP1:納付情報の発行依頼を行う>申告データ又は納付用の基本情報を入力して、納付情報の発行依頼を行う <STEP2:納付情報を受け取る> 納税者が納付情報を受け取り、内容を確認する <STEP3:納付を行う> ダイレクト納付、インターネットバンキング、ATM、クレジットカードにより納付を行う |
PCdeskにおける電子納税(共通納税)の操作方法は以下で確認します。
4.PCdeskにおける電子納税(共通納税)の操作方法
ここではPCdesk(Web版)における電子納税(共通納税)の操作方法を解説します。
なお、PCdesk(DL版)であっても、操作方法は大きく異なることはありません。
(1) PCdesk(Web版)にログイン
次のLink先からPCdesk(Web版)にログインします。
PCdesk(Web版):https://www.portal.eltax.lta.go.jp/apa/web/webindexb#eLTAX
(2) 納付情報の発行依頼
納付情報の発行依頼を行う方法として、「電子申告データを連動する方法」と「納付用の基本情報を入力する方法」の2つがあります。
ここでは、法人の「法人都道府県民税・事業税・特別法人事業税又は地方法人特別税」や「法人市町村民税」に使うことができる前者の方法を解説します。
①納税メニューを開き、電子申告連動を選択します。
②納付対象申告一覧を開き、電子申告済みの申告データの一覧から、納付情報発行依頼を行う申告データを選択します。
③納付情報の発行が行われた納付情報を確認します。
(3) 納付方法の選択
①納税メニューを開き、納付情報の確認・納付を選択します。
②表示されている納付情報一覧から納付の対象とする納付情報を1つ選択し、「次へ」をクリックします
※ 納付したいデータが2つある場合には、1つずつ選択することになります。
③納付・納入金額の明細や納付状況等の納付情報を確認し、「次へ」をクリックします。
なお、インターネットバンキングによる納付(金融機関サイト経由)やATMからの納付を行う場合には、
「納付情報確認」画面に表示されている赤枠部分の「収納機関番号」、「納付番号」、「確認番号」、「納付区分」 を控えた上で納付を行います。
④「インターネットバンキング」、「クレジットカード」、「ダイレクト方式」いずれかの納付方法を選択して納付します。
<インターネットバンキング、クレジットカード>
「インターネットバンキング」、「クレジットカード」を選択する場合には、以下の項目を入力します。
✓「ワンタイムパスワード通知先」から、ワンタイムパスワードを受け取るメールアドレスを選択 |
※ワンタイムパスワード通知先として選択できるメールアドレスは、利用者IDに登録済みのメールアドレスです。追加する場合には、別途、利用者情報メニューの「利用者情報の照会・変更」から、連絡先に追加したいメールアドレスを入力します。
そして、「次へ」をクリックし、リンクする金融機関のホームページまたは「F-REGI公金支払い」サイトで、納付手続きを進めます。
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理由
特記事項なし
補足
「こんなに操作に手間がかかるのなら、納付書で納付したほうが早い!」というツッコミはごもっとも (^^)
なお、ダイレクト納付の方法にトライしたい場合には、以下の記事(非公開)をつかってご説明いたします:
https://zei-komon.com/?p=18173
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