年末調整で扶養控除等申告書を記載する際、11/17に引っ越す方の住所は、それ以前の?その後の?

問題の所在

以下の事例:

・2024/11/26に、当社の従業員K氏が、現在の住所の川崎市から新潟県長岡市に引っ越す予定(当社に常勤のまま)。

・2024年度の年末調整対応上、令和6年度の扶養控除等申告書(★念のため、書類のタイトルは「令和7年度 給与所得者の扶養控除等申告書」)の、住所の記載は川崎市?それとも長岡市?

1月最初の給与の前に提出する主旨だと承知しているので、直感的には「その後」の方と思うが、念のため根拠を確認した際の備忘メモ。

 

結論

以下の1),2): ★①を失念なきよう。

1)
前年中に記載し会社内で保管中の、
前年分(=2023年分の)の扶養控除申告書(念のため、書類のタイトルは「令和6年度 給与所得者の扶養控除等申告書」)
の住所を、長岡市へ変更する。(注)

2)
2024年11月頃に作業する、
当年分(=2024年分=令和6年分)の扶養控除等申告書(★念のため、書類のタイトルは「令和7年度 給与所得者の扶養控除等申告書」)
の住所を、長岡市を記載する。

 

(注)上の1)の作法は、常識の範囲で①または②:

① 保管中の原紙の住所欄の余白に、「◯月◯日 長岡市▼区▼1-2-3へ引越」の旨を朱字等で追記で済ます。

② 保管中の原紙をコピーし、原紙は綴ったままで、そのコピーへ上の①と同様にして綴る。

 

理由

以下の記事がダイレクト: ★年度は、2023年度(=令和5年度)の年末調整を想定しているので注意!(なお文中、年度がわかりにくいため赤太字を引用者追記)

 

2023/09/07 引越し後の年末調整!住所変更の正しい手続きと注意点

https://ayse-tax.com/column/20230907/#:~:text=%E4%BD%8F%E6%89%80%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%A8%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E8%AA%BF%E6%95%B4%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82&text=%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%80%812023%E5%B9%B4%E4%B8%AD%E3%81%AB,%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%AB%E7%B4%8D%E7%A8%8E%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

(以下、一部抜粋)

年末調整の書類は、会社で保管する必要があり、翌年度以降に納める住民税を決定する基礎です。

住民税は、住民票がある場所を納税地とします。

そのため引越しをした場合、住所変更が必要です。

住所変更のタイミングと年末調整の関係

住所変更は、引越し後すぐに行うことが望ましいです。

ただし、(2023年の11月頃に作業する)年末調整においては、給与ソフトから出力した申請書ドラフトは、その年の1月1日時点(=2023/1/1)での住所(実際に住んでいる住所)が記載されています。

つまり、2023年中に引越しをしていれば、前年中(=2022年度の年末調整作業時なので、2022年11月頃)に記載している当年分の(=2023年分の)扶養控除申告書の住所を変更しなければなりません。

2023年の年末調整では、2024年1月1日時点の住所があるところに納税となります。

住所の記載基準、いつ時点のものを書くべきか

年末調整における住所の記載基準は、年末調整の翌年1月1日時点での住所です。

そのため、1月1日以前に(=2022年度の年末調整作業時に)引越しをした場合は、新しい住所を記載します。

ただし、翌年1月2日以降に引越しをした場合は、次年度の年末調整で新しい住所が記載されます。年末の時点で翌年に住所が変わることがわかっていても、現時点の住所を記載しますので、誤りのないようにしましょう。

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補足

特記事項なし