当事務所用)B様用)トヨタカードローンで購入した個人所有の車輌を、法人の帳簿へ計上した後の仕訳は?

問題の所在

以下の事例:

・個人事業主を1年(=12ヶ月)経て、法人成り。

・個人事業主の時に、仕入業務用にアルファードをローンで購入。

・「法人化したので、アルファードを法人へ譲渡したい。」とのことだったので、簿価で法人で取得し、役員借入金(債務)a/cで計上し、減価償却費を計上してきている。

・なお譲渡価額は減価償却後の簿価(=時価相当額)。

・形式については、自動車売買契約書ドラフトは作成済。

・名義はまだ個人のまま。

・個人のローンの支払いは、トヨタクレジットカード(個人名義)の支払いの中に含められて、個人名義の普通預金口座から毎月引き落とされている。(つまり会社から支払ってはいない)

・会社から個人への返済は未開始。

 

結論

以下の通り:

 

1.取得時

省略

 

2.毎月

(借) 長期未払金(アルファード)a/c 82900 (貸) 普通預金(会社)a/c 82900(注1)

(注1)返済金額は、いくらでもいいが、目安として時価として、実際のローン返済額が説明しやすい

(借)車輌費a/c             1000 (貸)役員借入金(トヨタカード)a/c   1000
@@@役員借入金(返済専用)a/c   82900 (貸)役員借入金(トヨタカード)a/c 82900
@@@役員借入金(トヨタカード)a/c 83900 (貸)普通預金(個人)a/c        83900

 

理由

特記事項なし

補足

派生論点で、

・会社が長期未払金(アルファード)を個人へ未返済。

・トヨタカードでの引き落としは毎月定額なため、毎月郵送されてくるトヨタカード利用明細には無記載!

でのリカバリー仕訳は以下の通り。

(借) 役員借入金(債務) xx (貸)役員借入金(トヨタカード)a/c xx

金額は、利用(=経費計上)が過少であるため、役員借入金(トヨタカード)a/cのあるべき残高にしてあげればよい。

なお借方科目が問題となるが、

・役員借入金(債務)a/cは、当事務所では通常、資金貸し借りに限定して使うため違和感はあるため、役員借入金(返済専用)a/cで。