弥生会計AEで仕訳インポートのエクセルファイルの設定で、消費税のレコードをどう設定する?

問題の所在

当事務所では、記帳代行業務は、弥生会計AEで仕訳インポートを中心に行っている。

その際、取込みエクセルファイルの設定で、消費税のレコードをどう設定するかの試行錯誤を断続的に行っている。

前提としては、

  • 当事務所では、エクセルファイルによる仕訳インポートの方法を採用している
  • 消費税の課否判定も、税率の区別も、関数で参照する仕組みにする(したい)
    → 科目ー消費税の課否判定ー消費税の税率、の設定を一連で紐づける必要がある。
  • 弥生会計AE上、科目と消費税の設定が紐づいている設定は、科目設定画面しかない。
    →ところが、科目設定画面の税区分では、課税仕入10%も課税仕入8%軽減も「課対仕入」としか表示されない(∵税率は別の「税率区分」で持っているため)
  • つまり、税率の区別は、
    • 【案1】税率の区別も自動判定させる
      →エクスポートした右余白列に、税区分と税率をエクセル関数で接続した列を追加する
    • 【案2】税率の区別も自動判定はパスする
      →エクスポートをそのままを利用し、課対仕入10%でも課対仕入8%軽減でも同じ「課対仕入」となってしまう弊害を、別の手段で解消する

のいずれかになる。

結論

案2。

理由

以下では、各々のメリット・デメリットを列挙し、トータルで、現状、どちらの値が大きいかを比較すると、案2が大きいとわかる:

【案1】エクスポートした右余白列に、税区分と税率をエクセル関数で接続した列を追加する

  • (▲1)エクスポートシートの右余白に、関数の列を設ける
  • (▲4)列は、①単純合算、②税率テーブルの用語と同じ文言になるよう再調整、の2列が必要
  • (▲5)取込みシート上でも、税区分の列の関数にひと手間が必要
  • (+4)仕訳取込後の、弥生会計AE上での調整作業が不要

 

【案2】エクスポートそのままを利用し、課対仕入10%でも、課対仕入8%軽減でも同じ「課対仕入」となってしまう弊害を、別の手段で解消する

  • (+4)エクスポートシートを単純コピーが容易
  • (+4)当事務所では仕訳インポートの精度を高めるため、科目の添削を頻繁に行うが、それは、各仕訳インポートのブックファイルの科目設定シートの更新の手間が生じる。そして科目設定シートは中央に計算式を入れ込むデザインにしているため、更新の作業上は、シート全体一括コピーをしたい。それが可能
  • インポートエクセルの消費税の課否判定の設定が簡単で済む(∵エクスポートシートの税区分を単純参照するだけなため)
  • (ー3)弥生会計AE上での事後調整作業は、
    • TB上で、8%軽減の科目をダブルクリックしてGLを表示させ、
    • バーの「置換」で税率を「課対仕入10%」から「課対仕入8%軽減」と一括で変換し、登録する、、、だけ。
  • (+3)インポートエクセルの消費税の税額が10%のワンパターンで済む(∵課対仕入だけなため)
    • 上の、バーの「置換」で税率を「課対仕入10%」から「課対仕入8%軽減」と一括で変換し、登録する と、仕訳インポートで取り込まれた10%ベースの税額が、8%ベースの金額へ勝手に自動調整してくれるため。

補足

そもそもこんなことを検討しないといけない理由は、弥生会計に、勘定科目と消費税率の設定を「直接に」紐づける設定画面がない(税区分と税率の列を分離している)ため。。。。。。。。。。。