平成20年改正公益法人会計基準で消えた「収支計算書」
公益法人の会計基準は、平成20年の公益法人改革に合わせて改正された公益法人会計基準(いわゆる平成20年改正公益法人会計基準)では、「収支計算書」を廃止し、代わりに「正味財産増減計算書」を導入しました。
しかし、収支計算書は、非営利分野で長年、親しまれた来ましたものであり、かつ正味財産増減計算書が分かりにくい代物であることもあり、実務上、まだ作成・運用している非営利組織はかなりの数に上っています(公益認定を受けている、日本公認会計士協会や全国税理士連合会の決算でも、財務諸表の一式の中にわざわざ収支計算書をプラスする形で運用しています。
収支計算書と貸借対照表を作成する場合の課題
現在、収支計算書と貸借対照表をセットで作成することを定める会計基準が存在しないこともあり、これ用の会計ソフトが販売されていない点が、課題です。